友達とサッカー大会を開く方法:形式・トーナメント表・順位表
多くの主催者が悩むのは、あっという間に終わるがワンミスで半分のメンバーが初戦敗退になるトーナメント方式か、全員に試合を用意できるが借りたグラウンドの時間に収まらない総当たり戦か、という選択だ。正しい答えは、すでに手元にある3つの数字で決まる。チーム数、グラウンドを使える時間、そして参加者が「来てよかった」と思える最低限の試合数だ。
以下では3つの形式と、それぞれが生む試合数、かかる時間、4・6・8チーム用の組み合わせ表を紹介する。
3つの形式とそれぞれの向き不向き
トーナメント方式(勝ち抜き戦)。負けたら終わりのシンプルな形式で、試合数が最も少なく済む。ただし初戦で負けたチームはそのまま帰ることになり、これが仲間内の大会で一番よく出る不満点でもある。チーム数が多く(10チーム以上)グラウンドの時間が短いときに向く。
総当たり戦(リーグ戦)。全チームが1回ずつ対戦し、勝ち点(勝ち3・分け1・負け0)の合計で順位を決める。1チームあたりの試合数は最大になるが、増えるのも速い。8チームだとすでに28試合になり、1日では収まらない。
グループステージ+トーナメント。3〜4チームずつの小グループに分け、グループ内で総当たり戦を行い、上位チームだけが決勝トーナメントに進む方式。6〜12チームの仲間内大会で最も選ばれる形式で、全体の所要時間を膨らませずに、全チームへ最低限の試合数を保証できる。
| 形式 | 全員が複数試合できるか | チーム数が増えると急増するか | 向いている規模 |
|---|---|---|---|
| トーナメント方式 | いいえ | いいえ | 大人数、短い時間 |
| 総当たり戦 | はい | はい | 5〜6チームまで |
| グループ+トーナメント | はい | ある程度 | 6〜12チーム |
各形式の試合数
総当たり戦の試合数は n ×(n − 1)÷ 2(nはチーム数)で決まる。全チームが他の全チームと1回ずつ対戦する計算だ。
| チーム数 | 総当たり戦の試合数 |
|---|---|
| 4 | 6 |
| 5 | 10 |
| 6 | 15 |
| 7 | 21 |
| 8 | 28 |
トーナメント方式の試合数は常に n − 1。1試合ごとに必ず1チームが敗退し、最後に優勝チームが1つだけ残るからだ。
| チーム数 | トーナメント方式の試合数 |
|---|---|
| 4 | 3 |
| 6 | 5 |
| 8 | 7 |
グループ+トーナメントは、グループステージとトーナメントの試合数を足す。8チームを4チームずつ2グループに分けた例では、各グループ内の総当たり戦が6試合(4×3÷2)で計12試合、各グループ上位2チームが準決勝(2試合)と決勝(1試合)に進む。合計15試合となり、グループステージを突破できなくても各チームは最低3試合が保証される。この保証こそ、仲間内大会で混合形式が最も選ばれる理由だ。
借りたグラウンドでどれだけ時間がかかるか
形式を決める計算式は「合計時間=試合数×(1試合の長さ+入れ替え時間)」。
仲間内では、ファウルで時計を止めない10〜15分の通し時間で試合を行い、ビブス交換や次の対戦準備のために試合間に5分ほどの入れ替え時間を取るのが一般的だ。合計すると1試合あたり平均20〜25分になる。
2時間(120分)借りた場合の例をいくつか挙げる。
- 4チーム・トーナメント方式:3試合×25分=75分。余裕をもって収まり、3位決定戦を入れる時間も残る。
- 4チーム・総当たり戦:6試合×25分=150分。2時間には収まらず、1試合15分にするか、もっと長い時間が必要になる。
- 8チーム・グループ+トーナメント:15試合×25分=375分(6時間15分)。2面を同時に使う、1試合10分に短縮する、大会を2〜3回に分けるのいずれかが必要になる。
計算が合わないときは、試合数を削るより1試合の時間を短くするほうがいい。試合数を削ると、グループ方式の一番の利点である最低試合数の保証がなくなってしまう。
4・6・8チーム用の組み合わせ表
4チーム(シンプルなトーナメント方式)
4チームだけなら、事前の実力差を判断する材料が足りないので、対戦カードは単純な抽選で決めてよい。
- 準決勝1:Aチーム × Bチーム
- 準決勝2:Cチーム × Dチーム
- 決勝:準決勝1勝者 × 準決勝2勝者
計3試合(準決勝敗者同士の3位決定戦を入れると4試合)。
6チーム(2チームがシード)
トーナメント表の枠数は必ず2のべき乗(4・8・16…)になる。6チームなら次のべき乗は8なので、2枠が空く。この2チームは1回戦を免除され、直接準決勝に進む。事前の実力差がなければ、免除されるチームは抽選で決める。
- 準々決勝:Cチーム × Fチーム
- 準々決勝:Dチーム × Eチーム
- 準決勝1:Aチーム(シード)× C×F勝者
- 準決勝2:Bチーム(シード)× D×E勝者
- 決勝:準決勝1勝者 × 準決勝2勝者
合計5試合。
8チーム(シードなしの完全トーナメント表)
8チームならシードは発生せず、全チームが1回戦から戦う。
- 準々決勝:A×B、C×D、E×F、G×H
- 準決勝1:A×B勝者 × C×D勝者
- 準決勝2:E×F勝者 × G×H勝者
- 決勝:準決勝1勝者 × 準決勝2勝者
計7試合、3ラウンド。
総当たり戦の順位決定基準
複数チームが同じ勝ち点で並んだときの決め方は、大会が始まる前に決めておくこと。あとから決めると、一番揉めるタイミングで議論になる。多くの公式リーグが採用している順序に近い、次の基準がよく使われる。
- 得失点差(得点マイナス失点)
- 総得点
- 同じ勝ち点のチーム同士の直接対決の結果
- それでも並んだ場合はくじ引き
この基準は順位表を見る場所と同じところに書いておく。そうすれば、あとから「ルールが途中で変わった」という不満も出ない。
順位表の作り方と共有方法
どの形式でも、シンプルな表で十分に管理できる。Google スプレッドシートはリンクを持つ全員にリアルタイムで反映されるので、毎節ファイルを送り直す必要がなく便利だ。最低限必要な列は次の通り。
チーム | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失点差 | 勝ち点
各節が終わるたびに結果を更新し、大会のグループチャットにリンクを固定しておく。まだチーム分けが済んでいない場合は、組み合わせ表を確定する前に済ませておくのがおすすめだ。サッカーチームをバランスよく分ける方法を参考にすれば、最終節まで接戦の大会になりやすい。名簿だけあってすぐにチーム分けをしたい場合は、Squadbのチーム自動振り分けツールを使えば順位表を作る前に自動で分けられる。
よくある質問
少人数なら総当たり戦とトーナメント方式のどちらがいいか。 5〜6チームまでなら総当たり戦が時間に収まりやすく、各チームの試合数も増える。それ以上になると試合数が急激に増えるため、グループ+トーナメントへの切り替えを検討する価値がある。
総当たり戦で優勝が同点になることはあるか。 得失点差・総得点・直接対決まですべて同じ場合のみ起こりうる。まれではあるが、だからこそ大会前に基準の順序を決めておく意味がある。
3位決定戦は必要か。 必須ではない。多くの仲間内大会ではこの試合を省き、優勝決定だけに時間を使う。ただしグラウンドの時間が余った場合は、敗退したチームにもう1試合を保証できる。